【解決事例 後遺障害12】横断歩道を歩行中,乗用車に衝突され,頭部尾を強打し,びまん性軸損傷等で,神経心理学検査や日常生活報告書等の記載から弁護士介入後,約3,300万円の賠償金が認められた事例
2020.09.02後遺障害
データ T・Kさん【仮称】
性別 | 男性 | 職業 | – |
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年代 | 30代 | 傷病名 | びまん性軸損傷等 |
後遺障害等級 | – | 最終賠償額(UP分) | 約3,300万円 |
被害者の方が横断歩道を歩行中,乗用車に衝突され,頭部尾を強打し,びまん性軸損傷等で,神経心理学検査や日常生活報告書等の記載から,「神経系統の機能又は精神に障害を残し,服する事のできる労務が相当な程度に制限されるもの」と認定され,弁護士介入後,約3300万円の賠償金を認めていただいた事例
ご相談の背景
ケースでの被害者の方は,加害者が信号無視をしていたこともあり,生命すら危うい事故状況でした。事故直後は意識障害はあったものの,しだいに意識が回復はしましたが,頭部外傷ゆえ,高次脳機能障害の有無も検査も実施したところ,事前認定で9級10号の等級認定が下された。
しかし,付添看護料の問題も含めて複雑な判断のもと,加害者側保険会社と交渉しなければならず,より円滑に損害賠償請求の手続きを進めるために,御来所の上相談の中で,当事務所を信頼して頂き,御依頼となりました。
弁護士の対応
弁護士兒玉は,まず,後遺障害等級認定を争うのか否かを慎重に判断しました。
そのうえで,損害額の算定を行い,もちろん,訴訟した場合に具体的に認容されるであろう金額を伝えた上で,交渉を重ねた結果,既払金を除いて,付添看護料も含めて約3300万円で示談することができました。
弁護士の感想
高次脳機能障害については,当事者とそのご家族の方や周囲の方ががどこまでその症状を理解し,これからの人生をどう生きるかを考える事がとても重要になります。高次脳機能障害故,記憶や行動に支障が出る以上,一生懸命に仕事を頑張っても仕方ないという気持ちになる事もあると思います。
ただ,そういった時期を乗り越えて,事故前の心身の状態に戻りたいという強い気持ちがある方であれば,その後の人生を有意義なものにしていく事もまた事実です。本事案でも,依頼人様は「これからの生活」をよりよいものへとこれからは,親御さんや自分の家族の力が合わさるならば,近い将来,事故前と同じような笑顔が戻ってくる,そう信じています。